玄関の方角(南玄関・北玄関)とは
げんかんのほうがくみなみげんかんきたげんかん
南玄関が人気だが、北玄関はLDKを南に独占できる合理派。
玄関の方角は、「南玄関が上等」という通念を一度リセットすると視界が開けます。設計の実利で言えば——玄関は日当たりの悪い方角でいい。理由は単純で、一等地の南面は、1日数分しか使わない玄関より、何時間も過ごすLDKに譲るべきだからです。
方角別の性格
- 南玄関: 明るく華やかな玄関になる。ただし南面の幅を玄関+ホールが占有し、LDKの南面が削られる。道路が南の土地では自然な選択
- 北玄関: 南面をLDK・庭に全振りできる合理派。玄関は照明と窓の工夫で十分明るくできます(北の安定光は実は上質)。道路が北の土地の標準解
- 東玄関: 朝日の入る玄関。通勤・通学の朝が気持ちいい
- 西玄関: 西日でドアや床が傷みやすい——庇・ドアの色(濃色は退色が目立つ)でケアを
本当の決め手は「道路の位置」
- 玄関は道路からのアプローチで位置がほぼ決まります(駐車場→玄関の動線が最短・雨に濡れない)
- つまり「方角を選ぶ」のではなく「土地が方角を決め、設計で最適化する」のが実態。北道路の土地で無理に南玄関を作ると、アプローチが長く・南面も削られ、二重に損をします
暗くなりがちな玄関を明るくする技
- ドアの採光窓・袖のFIX窓・框上の高窓(視線を切って光だけ入れる)
- 白系の内装+鏡で光を回す/人感センサー照明で「入った瞬間明るい」を演出
- 吹き抜け玄関・トップライトは上級解(コストと断熱はセットで検討)
家相・風水が気になる場合の折り合い方は別項に譲ります。設計の立場からの結論はこうです——玄関の方角は土地に従い、南面はリビングに捧げる。これが多くの家で満足度を最大化する配分です。
よくある質問
Q.北玄関は良くないと聞きますが、本当ですか?
A.むしろ設計上は合理的なことが多いです。玄関を北(道路側)に置けば、南面をまるごとLDKと庭に使えます。南玄関は明るい玄関と引き換えに、一等地の南面を玄関が占有する構図。「玄関の明るさ」と「リビングの南面独占」のどちらを取るかの選択です。
Q.家相や風水で玄関の方角を気にすべきですか?
A.気になる度合いは人それぞれですが、「家族が納得して住めること」が最優先です。設計の合理性と家相が衝突したら、両立案(方角は合理性で、色や置物は家相で)を探るのが現実的。詳しくは「家相・風水との付き合い方」の項をどうぞ。
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