完成保証(住宅会社の倒産リスク)とは
かんせいほしょうとうさんりすく
工事中に会社が倒産しても家を完成させるための保証制度。
完成保証は、工事の途中で住宅会社が倒産しても、家を完成させるための保証制度です。支払いは工事の進捗に先行する(前払いの)構造——つまり倒産時、施主は「払ったお金」と「未完成の家」の両方を抱えます。このリスクを制度でヘッジするのが完成保証。特に中小工務店と契約するなら、確認必須の項目です。
倒産時に何が起きるか(未加入の場合)
- 前払い金の喪失: 契約金・着工金・中間金(総額の3〜6割)は倒産債権となり、ほぼ戻りません
- 工事の中断: 引き継ぎ業者探し・残工事の割高な見積もり・工期の大幅遅延
- 職人への未払いが絡むと、材料・工事の権利関係も複雑に——数百万円の損失+数か月の停滞が現実のシナリオです
完成保証の中身
- 保証されること: 前払い金の損失・完成までの増嵩費用(引き継ぎで割高になる分)を一定限度で填補+引き継ぎ業者の斡旋
- 保証機関の例: 住宅あんしん保証・各種の完成保証制度(会社が事前に登録・審査を受ける仕組み)
- 登録には経営審査がある=加入できていること自体が、一定の経営健全性の証明になります
施主のチェックリスト
- 「完成保証に加入できますか? 費用と保証内容は?」——契約前の必須質問(数万円の費用は施主負担のことも。安い保険です)
- 加入しない/できない会社の場合の代替防御: 支払い条件の交渉(前払いを薄く・出来高払いに近づける。着工金の項参照)
- あわせて確認: 瑕疵保険(義務)・工事中の保険(別項)——「倒産・災害・瑕疵」の3リスクは別々の制度でカバーされます
- 大手・上場企業は倒産確率が低い分、この項目の重みは下がります(ゼロにはなりませんが)
会社の倒産は縁起でもない話——だからこそ、元気なうちに制度で備えるのが大人の作法です。「もしもの話を嫌がらず、制度で答える会社」は、それだけで信頼に値します。
よくある質問
Q.工事中に住宅会社が倒産したらどうなるのですか?
A.前払い金(契約金・着工金・中間金)は返ってこない可能性が高く、工事は中断します。完成保証に加入していれば、前払い金の損失と追加工事費用が一定限度で保証され、引き継ぎ業者の斡旋も受けられます。未加入の場合、数百万円の損失と再スタートの負担が現実になります。
Q.完成保証に入っているかはどう確認しますか?
A.「完成保証制度に加入していますか? 証書を見せてください」と直接確認してください。保証機関(住宅完成保証制度の登録業者等)への登録は、会社の経営審査を通過した証でもあるため、加入の有無自体が会社選びの判断材料になります。
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