着工金・中間金とは
ちゃっこうきんちゅうかんきん
工事の進み具合に合わせて分割で支払うお金。
着工金・中間金は、工事の進み具合に合わせて分割で支払うお金です。注文住宅の支払いは「完成後に一括」ではなく、契約時→着工時→上棟時→引き渡し時の4回分割が標準形。この時系列を知らないと、「ローン実行前に現金が足りない」という資金繰りの罠にはまります。
標準的な支払いスケジュール
- 契約金: 総額の5〜10%(契約時)
- 着工金: 約30%(基礎工事の開始時)
- 中間金(上棟金): 約30%(骨組みが上がった時)
- 最終金: 約30〜35%(引き渡し時)——住宅ローンの実行はここ
つまり、総額の6〜7割は家の完成前に支払う構造。ローン実行(引き渡し時)より前の支払いは、自己資金かつなぎ融資・分割実行で用意します(別項参照)。
資金繰りの実務
- 銀行選びの段階で「つなぎ融資か分割実行に対応しているか」を確認(低金利でもつなぎ非対応なら総コストで逆転も)
- 支払い日と金額の一覧表を契約前にもらい、つなぎ融資の利息(日割り)まで含めた資金計画に
- 土地代の決済も加わる場合は、さらに前倒しの現金・融資が必要です(土地購入の流れの項参照)
支払い条件でリスクを見る
- 支払いは「工事の進捗に見合っているか」が原則。進捗より先に大金を求める会社は、資金繰りを施主に頼っている可能性があります
- 前払いが厚いほど、会社の倒産時に失う額も大きい——完成保証の加入(別項参照)とセットで安心を確保
- 各回の支払い前に「ここまでの工事の完了」を確認する習慣を(写真報告をもらうだけでも十分です)
支払いの時系列は、家づくりの資金計画の「隠れた背骨」です。契約前に支払い一覧表を入手——これだけで、資金繰りの不意打ちは防げます。
よくある質問
Q.支払いの割合は交渉できますか?
A.会社の規定はありますが、交渉の余地はあります。特に「契約金を抑えて最終金を厚く」は、施主のリスク(会社の倒産・工事の質の担保)を減らす方向なので相談の価値があります。逆に「前払いを厚く」を求める会社は、資金繰りの観点から慎重に見てください。
Q.支払ったお金は、会社が倒産したらどうなりますか?
A.前払い分は原則戻りにくく、完成保証制度に加入していれば保護されます(別項参照)。前払いの割合が大きいほど施主のリスクも大きくなるため、「支払いは工事の進捗に見合っているか」という視点で支払い条件を確認しましょう。
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