2020年代の間取りトレンド総覧とは
まどりのとれんどとりゅうこう
ランドリー・ファミクロ・土間・ヌック。流行の裏の「共通思想」を読む。
間取りのトレンドは、「暮らしの変化の集計結果」として読むのが正しい使い方です。流行には理由がある——その理由がわが家に当てはまるなら乗る価値があり、当てはまらないなら映えても乗らない。流行を「診断材料」に変える視点を持ちましょう。
現在の大きな流れ
- 洗濯の室内完結: ランドリールーム・乾燥機の標準化とバルコニーの縮小・廃止(それぞれ別項参照)——共働きの時間戦略が背景の、再現性の高い流行です
- 在宅ワークの標準化: ワークスペース・書斎(別項参照)は「あれば良い」から「ないと困る」へ
- 収納の大型化・集中化: 土間収納・パントリー・ファミクロ(それぞれ別項参照)——「各部屋に小さく」から「動線上に大きく」への転換
- 和室の変化: 独立和室の減少と畳コーナー・小上がり化(別項参照)
- 回遊動線・リビング学習: 家事効率と子育ての現在地を映す定番に
流行の読み方
- 「なぜ流行っているのか」を一段掘る: ランドリールームの理由(共働き・時間)は多くの家に当てはまる/吹き抜けの理由(開放感・映え)は敷地と好みに依存——理由の普遍性が再現性を決めます
- SNSの間取りは「その家族の最適解」であって正解集ではありません(間取りの後悔の項参照)。営業の「今人気ですよ」も同じ距離感で(営業トークの項参照)
廃れにくいものに寄せる
- 動線・収納・性能への投資は流行が去っても価値が残る——「効率系の流行は乗りやすく、装飾系の流行は慎重に」が経験則です
- 10年後に古びない軸は「わが家の暮らしの実態」だけ。トレンドは答えではなく、わが家を診断するための問診票として使ってください。
よくある質問
Q.流行りの間取りは取り入れるべきですか?
A.「流行っている理由」がわが家に当てはまるかで判断してください。ランドリールームや土間収納の流行は共働き・生活様式の変化という実需が背景にあり、多くの家庭で再現性があります。一方、映える吹き抜けやヌックは相性次第。「なぜ流行っているのか」を一段掘るのが、流行との正しい付き合い方です。
Q.最近の間取りの傾向はどんなものですか?
A.①洗濯の室内完結(ランドリールーム)とバルコニー縮小、②在宅ワークスペースの標準化、③土間収納・ファミリークローゼットの大型化、④和室の縮小と畳コーナー化、⑤リビング学習・回遊動線、が大きな流れです。共通項は「家事と仕事の効率化」——装飾より動線に投資する傾向です。
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