プラン依頼と設計料のマナーとは
ぷらんいらいとせっけいりょうのまなー
無料プランの範囲は会社次第。詳細設計はタダではないと心得る。
プラン依頼と設計料のマナーは、「設計はタダではない」という当たり前を知ることから始まります。無料プランの慣習がある日本の住宅業界ですが、その裏では設計者が数十時間を投じています。マナーを守る施主は、各社から本気の提案を引き出せます——マナーは倫理であると同時に、実利なのです。
無料と有償の境界(一般的な相場観)
- 無料の範囲: 初回相談・概算見積もり・ラフプラン(叩き台レベルの間取り)
- 有償になりがちな範囲: 詳細設計・構造検討・地盤調査・詳細見積もり・パース——このあたりから申込金(5〜20万円)を求める会社が増えています(契約に至れば充当されるのが通例)
- 設計事務所は最初から設計監理料の体系(工事費の10〜15%)。無料プラン文化とは別世界です(別項参照)
- 「どこから有償ですか?」を最初に確認——これだけで誤解とトラブルの大半は消えます
守るべきマナー(=本気の提案を引き出す技術)
- 相見積もりは正直に伝える: 「2〜3社で比較しています」と言われた方が、会社は最初から本気を出します
- プランの流用はしない: A社の間取りをB社に渡して「これで安く」は、著作権的にもグレーで、B社の提案の質も下がります。惚れたプランは、その会社との交渉で活かす
- 断るときは早く・明確に: プランまで作ってもらった会社への断りは、感謝+結論を早めに。ずるずる保留が一番の不義理です
- 依頼は本命2〜3社に絞る(5社にプランを描かせるのは、描く側の負担も比較する自分の負担も過大です)
施主側の防衛も
- 申込金の返金条件(契約に至らなかった場合)を書面で確認
- 「無料です」を強調しつつ外堀を埋めてくる会社(日程・敷地調査を先行させて断りにくくする)には、決定前であることを都度明言を
設計への敬意を持つ施主は、設計者から最良の仕事を引き出します。タダ働きをさせない代わりに、本気を要求する——これが対等で健全な関係の作り方です。
よくある質問
Q.無料でプランを作ってもらえるのはどこまでですか?
A.会社によりますが、初回の概算見積もり+ラフプラン(配置と間取りの叩き台)までが無料の一般的な範囲です。詳細な設計・構造検討・パース作成まで進む場合は、申込金(5〜20万円程度)を求める会社が増えています。「どこから有償ですか?」と最初に確認するのがスマートです。
Q.他社のプランを見せて「同じものを安く」は問題ありますか?
A.マナー違反であり、実利もありません。プランには設計者の著作権的な配慮も絡み、コピーを頼まれた会社も本気の提案をしなくなります。良いと思ったプランがあるなら、その会社と価格・仕様を交渉するのが筋であり、結果的に得です。
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