概算見積もりと本見積もりとは
がいさんみつもり
初期のざっくり見積もりと、仕様確定後の正式見積もり。
概算見積もりと本見積もりは、精度がまったく違う2段階の見積もりです。概算は「ざっくりの予算感」、本見積もりは「契約の根拠となる正式金額」。トラブルの多くは、概算を「確定価格」と思い込むことから始まります。2つの性質と、概算の見極め方を知っておきましょう。
2段階の違い
- 概算見積もり(初期・無料): 延床と要望から算出するざっくり金額。仕様未確定のため±10〜30%のブレを内包。各社の価格帯を比較する道具
- 本見積もり(仕様確定後): 図面・仕様書に基づく積算。契約金額の根拠。ここに「一式」が多ければ要注意(見積書の読み方の項参照)
概算段階で会社の誠実さがわかる
- 良い概算: 本体・付帯・諸費用が分かれ、「地盤改良は最悪150万円で予算取り」「外構は別途◯◯万円想定」と増える可能性を先に言う
- 危ない概算: 本体価格だけを安く見せ、付帯・諸費用・オプションを「後から」積む——契約後に3割増えるパターンの入口です
- 質問テンプレート: 「この概算から増える可能性が高い項目トップ3は何ですか?」——回答の具体性がその会社の見積もり文化を映します
概算→本見積もりで金額が動く定番
- 地盤改良費(調査は契約後のため。最悪ケースで予算取りを)
- 仕様のグレードアップ(標準を見てから欲が出る、は全員が通る道)
- 外構・照明・カーテン(概算に入っていないことが多い)
実務の心得
- 概算比較は同じ条件(延床・性能・含む範囲)を各社に伝えてこそ意味を持ちます
- 概算に「総額でいくらか」を必ず書いてもらう(本体だけの概算は比較に使えません)
- 資金計画は「概算+予備費5〜7%」で組む——概算どおりに収まったら、予備費はそのまま繰り上げ返済や家具に回せば良いのです
よくある質問
Q.概算見積もりはどこまで信じていいですか?
A.「概算±10%に収まる会社」と「概算から3割増える会社」が混在しています。見分け方は概算の内訳の細かさと、「この概算から増える可能性が高い項目はどれですか?」への回答の具体性です。誠実な会社ほど、増えそうな項目を最初から言います。
Q.本見積もりの後にも金額は変わりますか?
A.変わり得ます。地盤改良費の確定(調査後)、施主の仕様変更、外構の詳細確定が三大変動要因です。「本見積もり時点で未確定の項目リスト」をもらっておくと、最終金額のブレ幅を把握できます。
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