がん団信・疾病保障の選び方とは
がんだんしんしっぺいほしょうのえらびかた
金利上乗せで病気にも備える団信特約。保障条件の細部で価値が変わる。
がん団信・疾病保障は、通常の団信(死亡・高度障害)に「病気での返済免除」を上乗せする特約です。「がんと診断されたらローンが半分〜ゼロに」——魅力的な保障ですが、価値は商品の細部(支払い条件)で天と地ほど違います。金利の数字でなく、約款の条件で選ぶのがこの分野の鉄則です。
主な保障の種類
- がん団信: がん(悪性新生物)と診断確定された時点で残高の50%または100%免除。発動条件が明確で使いやすい主力特約。上乗せ金利は+0〜0.2%(無料付帯の銀行も増加)
- 三大疾病(がん+急性心筋梗塞+脳卒中): 心筋梗塞・脳卒中は「所定の状態が60日以上継続」「所定の手術」など条件が厳しめ——ここが見た目と実態の差です
- 全疾病・八大疾病・就業不能系: 「就業不能状態が12か月継続で免除」など、長期の継続条件が付くものが多い。免除より「毎月の返済分を補填」タイプもあり、仕組みの理解が必須
選び方の実務
- ①「診断確定で発動」を優先: がん団信の分かりやすさは価値。上皮内がん(ごく早期)の扱い(対象か・一部給付か)も確認を
- ② 上乗せ金利の総額換算: +0.1%は3,500万円・35年で約65万円(金利0.1%の項参照)。「保険料65万円で、この保障を買うか?」と置き換えると判断しやすい
- ③ 既存の保険との重複整理: がん保険・就業不能保険に既に入っているなら、団信に寄せて民間保険を減らす方が家計効率が良いことも(次項参照)
- 加入は借入時のみ(後付け不可)・年齢上限あり——迷ったら若いうちに付ける方が選択肢は広い
銀行選びとの関係
がん団信の充実はネット銀行の得意分野で、「金利+団信の中身」が銀行比較の実質的な決め手になることも。比較表(別項)に「団信の保障内容」の行を必ず入れてください。保障は金利と同じく数十万円の価値を持つ「見えない金利差」です。
よくある質問
Q.がん団信は付けるべきですか?
A.上乗せ金利(+0〜0.2%)と保障条件次第です。「がん診断確定で残高100%免除」が無料〜+0.1%で付く銀行なら、付けない理由が乏しいレベルの価値があります。一方、既加入のがん保険と役割が重なる場合は、保険全体の整理とセットで判断してください。
Q.三大疾病・八大疾病保障は必要ですか?
A.がん以外(急性心筋梗塞・脳卒中など)は「所定の状態が60日継続」など支払い条件が厳しい商品が多く、見た目の安心ほど発動しないことがあります。条件の緩いがん保障を優先し、疾病系は約款の支払い条件を読み比べてから、が賢い順番です。
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