24時間換気とは
にじゅうよじかんかんき
2時間で家の空気が入れ替わるよう義務化された換気設備。
24時間換気は、2時間で家の空気がすべて入れ替わるよう法律で義務化された換気設備です(2003年〜、シックハウス対策)。高気密化した現代の家は、計画的に換気しないと空気がこもる——湿気・CO2・化学物質・においを排出し続ける、いわば家の呼吸器です。
方式は3種類
- 第1種換気: 給気も排気も機械で行う。熱交換器を組み合わせれば、捨てる空気の熱で入ってくる空気を温められる(熱回収率70〜90%)。高性能住宅の定番。初期費用・メンテ負担は大きめ
- 第2種: 給気のみ機械(住宅ではほぼ使われない)
- 第3種換気: 排気のみ機械、給気は自然給気口から。シンプル・安価・壊れにくいが、冬は給気口から冷気が入る
選び方の軸
- 断熱等級6以上を狙うなら: 熱交換つき第1種の価値が大きい(換気による熱損失は高断熱住宅ほど相対的に効くため)
- コスト・シンプル重視なら: 第3種+給気口の位置工夫(人のいない場所・高めの位置)で実用十分
- 気密が前提: C値が大きい(すき間だらけの)家では、どの方式も設計どおりに機能しません。換気計画は気密とセットです
入居後の運用(ここで差がつく)
- 絶対に止めない: 「寒いから」と止めると結露・カビ・空気質悪化に直結。寒さの原因は換気でなく断熱・方式のミスマッチです
- フィルタ掃除: 給気口・機械のフィルタは2〜6か月ごとに清掃/交換。メンテを怠った第1種は、性能が落ちた高級設備になります
- 家具で給気口・排気経路(ドアのアンダーカット)を塞がない
設計時に「換気の給気口はどこですか? 冬に冷気を感じない配置ですか? フィルタは自分で掃除できますか?」——この3つを聞けば、換気計画の質はほぼ判定できます。
よくある質問
Q.24時間換気は止めてもいいですか? 冬は寒くて…
A.止めないでください。止めると湿気・CO2・化学物質がこもり、結露やカビ、健康被害の原因になります。「寒いから止める」は換気計画か断熱の問題です。給気口の位置調整や熱交換換気への変更で、寒くない換気は実現できます。
Q.第1種と第3種、どちらを選ぶべきですか?
A.高断熱住宅(等級6以上)なら熱交換つき第1種の価値が大きく、コスト重視・温暖地なら第3種で十分という整理が一般的です。第1種はフィルタ・ダクトの維持管理が前提になるため、「掃除できる位置に機器があるか」も選定基準に入れてください。
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