基礎断熱と床断熱とは
きそだんねつゆかだんねつ
床下の断熱方式の違い。冬の床の冷たさと床下環境に影響。
基礎断熱と床断熱は、家の下側の断熱をどこで切るかの2方式です。床の下で断熱する(床断熱)か、基礎の立ち上がりで断熱して床下ごと室内側に取り込む(基礎断熱)か——冬の足元の快適さ、床下の環境、そして床下エアコンの可否に関わる選択です。
2方式の違い
- 床断熱(従来の主流): 1階の床の直下に断熱材。床下は「外」の扱いで、換気口から外気が通る。歴史が長く施工がこなれている。弱点は、床合板の隙間・配管まわりからの冷気と、断熱材の施工精度(垂れ・隙間)
- 基礎断熱: 基礎の立ち上がり(内側か外側)に断熱材を張り、床下を室内と同じ温熱環境に。床の表面温度が安定し、配管の凍結にも強い。床下エアコンを使うなら必須の方式
基礎断熱の注意点
- シロアリ: 基礎外断熱は蟻道が隠れやすくリスク高。温暖地は基礎内断熱+防蟻仕様の断熱材が主流です
- 初年度の湿気: 基礎コンクリートは1〜2年水分を放出します。竣工後しばらくは床下の除湿・換気の運用を(会社の指示に従う)
- 床下も「室内」になるため、点検口から掃除・点検できる設計が前提
選び方の実務
- 床下エアコン・全館的な暖房を考えるなら基礎断熱(床下エアコンの項参照)
- どちらの方式でも、大事なのは「その会社が慣れている方式」であること。実績の少ない方式への挑戦は施工リスクになります
- 質問テンプレート: 「床まわりの断熱は床断熱ですか基礎断熱ですか? 床の表面温度はどのくらいになりますか? シロアリ対策は?」——この3問で、会社の理解度がわかります
- UA値には現れにくい「足元の体感」を左右する部位です。冬の見学会で素足になってみるのが、何よりの実地検証です
よくある質問
Q.基礎断熱と床断熱、どちらが暖かいですか?
A.適切に施工されればどちらも暖かくできますが、「床の表面温度」では床下も室内側に取り込む基礎断熱がやや有利で、床下エアコンを使うなら基礎断熱一択です。床断熱は歴史が長く施工がこなれている安定択。会社の実績のある方式を選ぶのが安全です。
Q.基礎断熱はシロアリが心配と聞きました
A.基礎の外側に断熱材を張る「基礎外断熱」は蟻道が見えにくくシロアリリスクが高いため、温暖地では基礎内断熱+防蟻対策(防蟻断熱材・点検性の確保)が主流です。「シロアリ対策をどう設計していますか?」は基礎断熱の会社への必須質問です。
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