充填断熱・外張り断熱・付加断熱とは
じゅうてんだんねつそとばりだんねつ
断熱材をどこに入れるかの方式。最高性能は両方使う付加断熱。
充填断熱・外張り断熱・付加断熱は、断熱材を「どこに入れるか」の3方式です。壁の中に詰めるか、柱の外側に張るか、その両方か——方式の違いは断熱の連続性(弱点の少なさ)に効いてきます。等級6以上を目指す家づくりでは避けて通れない用語です。
3方式の仕組み
- 充填断熱: 柱と柱の間に断熱材を詰める。最も一般的でコスト効率が良い。弱点は柱の部分が断熱材より熱を通すこと(熱橋)と、施工精度への依存
- 外張り断熱: 柱の外側にボード状断熱材を張る。家全体を切れ目なく包めるのが強み。厚くしにくい(外壁の固定)・コスト高が制約
- 付加断熱(ダブル断熱): 充填+外張りの合わせ技。断熱等級6上位〜7の主力工法で、寒冷地・性能派の会社の定番。壁厚が増し、費用も+50〜150万円
どの方式を選ぶべきか
- 等級5〜6の標準的な家: 丁寧な充填断熱+高性能窓で十分到達可能。方式より施工品質(気密測定)を重視
- 等級6上位〜7: 付加断熱が現実的な手段に。「壁の断熱をどう構成していますか?」と聞いてみましょう
- 温暖地では窓(樹脂サッシ・トリプル)への投資が先、壁の付加断熱はその次——これが費用対効果の順番です
セットで確認すべきこと
- 防湿・通気の設計: 断熱を厚くするほど、壁内結露の対策(防湿シート・通気層)が重要に(通気工法の項参照)
- 熱橋(ヒートブリッジ)対策: 柱・梁・金物部分の断熱の切れ目をどう処理しているか
- 数字での裏付け: 方式の名前より「その構成でUA値いくつか」。付加断熱でも窓が弱ければ台無し、充填でも窓が強ければ十分——家全体のバランス設計こそが断熱の実力です
よくある質問
Q.付加断熱は高いですか? やる価値はありますか?
A.+50〜150万円程度が目安です。断熱等級6の上位〜等級7を狙うなら実質必須の手法で、寒冷地では標準になりつつあります。温暖地(6地域)では「窓の強化を先に、壁の付加断熱はその次」が費用対効果の定石です。
Q.外張り断熱だけの家はダメなのですか?
A.ダメではありませんが、外張りだけで高断熱にするには厚い断熱材が必要で、外壁の重さ・固定の制約が出ます。現実には「充填で基本を作り、必要に応じて外張りを足す(付加断熱)」が構造的にも性能的にも素直な設計です。
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