防災備蓄の収納(ローリングストック)とは
ぼうさいびちくのしゅうのうろーりんぐすとっく
水と食料は1週間分で意外とかさばる。置き場を設計段階で決める。
防災備蓄の収納は、「7日分の生活」を家のどこに仕舞うかという体積の設計です。4人家族の水7日分=84L=段ボール7箱——この体積は、意識して設計しないと家のどこにも存在しません。耐震等級(別項)が建物を守った後、暮らしを守るのは備蓄です。
必要量の実感
- 水: 1人1日3L×家族×7日——4人家族で84L(2Lペット42本・約7箱)
- 食料: 主食+缶詰・レトルト7日分/カセットコンロ+ボンベ(停電時の火。別項参照)
- トイレ: 携帯トイレ(1人1日5回×7日=4人で140回分)——水・食料と並ぶ「三大備蓄」なのに最も忘れられます
- 衛生用品・電池・モバイルバッテリー・常備薬——合計で押入れ半間分が現実的な体積です
分散備蓄の設計
- パントリー(別項参照): ローリングストックの本拠地——日常で消費しながら補充する運用が、賞味期限切れを防ぐ唯一の続く方法です
- 床下収納(別項参照): 水・長期保存食の倉庫に(重い物×使用頻度低の最適地)
- 各階・各所: トイレ用品は各階トイレに、持ち出し袋は玄関と寝室に(夜の地震で取れる場所)——1か所集中は「そこが潰れたら終わり」のリスクです
- 車のトランク・屋外物置も分散先の候補(それぞれ別項参照)
新築時の仕込み
- 収納計画(別項)に「防災備蓄:半間分」を最初から書き込む——後から探すと、備蓄は納戸の奥で眠って期限切れになります
- 冷凍庫のストック(別項)・EV/V2H・太陽光(それぞれ別項)も広義の備え——「災害後も自宅で7日暮らせる家」を新築の設計目標の一つに。
備えは「箱を買う」ことではなく「置き場と回す仕組みを作る」こと。図面の半間が、非常時の家族の7日間を支えます。
よくある質問
Q.防災備蓄はどれくらい必要ですか?
A.最低3日分、できれば7日分の水(1人1日3L)と食料が国の推奨です。4人家族7日分なら水だけで84L(2Lペット42本)——段ボール7箱分の置き場が必要になります。この体積を新築の収納計画に最初から入れておくのが「備蓄できる家」の条件です。
Q.備蓄品はどこに収納するのがいいですか?
A.「分散備蓄」が原則です。水・食料はパントリーと床下収納、トイレ・衛生用品は各階に、持ち出し袋は玄関・寝室に。1か所集中は「そこが潰れたら終わり」のリスクがあります。ローリングストック(日常消費しながら補充)しやすいパントリー中心の設計が続けやすさの鍵です。
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