分電盤と回路分けとは
ぶんでんばんとかいろわけ
ブレーカーの落ちない家は回路設計から。容量と予備回路が鍵。
分電盤と回路分けは、「ブレーカーの落ちない家」を最初から設計するテーマです。電子レンジとドライヤーを同時に使うと真っ暗——あの現象は容量と回路設計の結果であって、運命ではありません。新築の電気設計で、家の電気の器は自由に決められます。
仕組みの基本
- 契約容量(アンペア/kVA): 家全体で同時に使える電気の総量。オール電化・EV充電ありなら10kVA前後が現代の目安です(電力会社の項参照)
- 分電盤: 契約容量を各回路に分配する司令塔。回路ごとに安全ブレーカー(通常20A)が付き、1回路で使いすぎるとその回路だけ落ちます
- つまり「落ちない家」の条件は: 総量の余裕 × 高消費家電の回路分散の2つです
回路分けの定石
- キッチンは専用回路を複数: 電子レンジ・炊飯器+ケトル・食洗機——1500W級の家電が集う激戦区。カップボード周りに2〜3回路が現代の標準です(コンセント計画の項参照)
- 専用回路が必要な機器: エアコン各台・IH・エコキュート・EV充電・浴室乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機
- 洗面(ドライヤー)・書斎(PC+暖房器具)も分けておくと安心
- 将来用の予備回路(空きスペース)を2〜3個——後からの機器追加(EV・蓄電池・サウナ等)への保険です
分電盤まわりの+α
- 感震ブレーカー内蔵型(別項参照): 新築なら組み込みが最も美しい
- 避雷器(雷サージ)内蔵(別項参照)・EV充電・太陽光・蓄電池対応の拡張性
- 設置場所: 脱衣室上部が定番ですが、脚立なしで操作できる位置だと停電時に慌てません
電気打ち合わせ(別項)では コンセントの位置に目が行きがちですが、その裏の「回路表」こそ電気の設計図。「同時に使う家電リスト」を渡して、「この使い方で落ちない回路設計になっていますか?」——この一問で、35年分の「ブレーカー落ちた!」が消えます。
よくある質問
Q.ブレーカーがよく落ちる家にしないためには?
A.①契約容量に余裕を持つ(オール電化は10kVA前後が目安)、②同時使用する高消費家電(電子レンジ・炊飯器・ドライヤー・エアコン)を別回路に分ける、③キッチンは専用回路を複数、の3点です。新築の回路設計で「落ちない家」は最初から作れます。
Q.分電盤はどこに置くのがいいですか?
A.脱衣室・廊下の上部が定番ですが、「操作しやすい高さ・場所」も一考です。停電復旧・ブレーカー操作は突然必要になるため、脚立なしで届く位置・物をどかさず開ける場所が実用的。見た目重視で収納内に隠す場合も、アクセス性は確保してください。
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