壁下地・補強の指定とは
かべしたじほきょうのしてい
手すり・棚・TV・ミラー。「後で付けたい物」の下地は新築時にタダ同然。
壁下地・補強の指定は、「後で壁に付けたい物」のために、壁の中へ合板を先回りで仕込んでおく依頼です。石膏ボードだけの壁にはネジが効かない——テレビも手すりも棚も、下地がなければ付けられません。新築時なら1か所数千円、後からは壁を開ける工事。費用対効果が数十倍違う、先回りの代表格です。
壁の中の基本知識
- 一般的な内壁は「柱・間柱(455mmピッチ)+石膏ボード+クロス」。ボード自体は重量物を保持できません
- 重い物の固定は①柱・間柱を狙う②合板下地(補強)のある面に付ける、の2択
- 下地補強=ボードの裏に構造用合板を張っておくこと。面で効くので、位置の自由度が生まれます
下地を入れるべき定番リスト
- 壁掛けテレビの背面(次項参照)——最頻出。サイズ変更も見込んで広めに
- 手すりの予定位置: 玄関・階段・トイレ・脱衣・浴室(バリアフリーの項参照)。「今は付けない」でも下地だけは必ず
- 室内物干し(天井下地。ホスクリーンの項参照)/ミラー・アート・時計を掛けたい壁
- 可動棚の予定壁(別項参照)/家具の転倒防止の固定位置(別項参照)/キャットウォーク・ボルダリング等の遊び(別項参照)
依頼の実務
- タイミング: 電気配線打ち合わせと同時期(壁を閉じる前)が締め切り。「下地リスト」を1枚にまとめて渡すのが確実です
- 「この壁、全面下地にできますか?」——テレビ壁・作業部屋などは面で入れると将来の自由度最大
- 入居後のために: 下地の位置を図面に記録してもらう(住宅履歴の項参照)。10年後のDIYで宝の地図になります
家は「建てた後に何かを付けたくなる」もの。未来の暮らしを10分想像して書き出すリストが、数千円で一生モノの自由になります。
よくある質問
Q.下地補強はどこに入れておくべきですか?
A.①壁掛けテレビの背面、②手すりの予定位置(玄関・階段・トイレ・浴室脱衣)、③室内物干しの天井、④鏡・アートを掛けたい壁、⑤可動棚の予定壁、⑥家具転倒防止の固定位置、が定番です。新築時なら1か所数千円、後からだと壁を開ける工事になります。
Q.下地がない壁に重い物は付けられないのですか?
A.石膏ボードだけの壁はネジが効かず、重量物は落下します(ボードアンカーで数kgまで)。テレビ・手すり・棚など体重や荷重がかかる物は、柱・間柱か合板下地のある場所に固定するのが原則。だから「後で付けたい物」の位置に先回りで下地を仕込むのです。
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