床面積に入るもの・入らないものとは
ゆかめんせきにはいるものはいらないもの
吹き抜け・ポーチ・ロフトは延床外。容積率と税金にも関わる基礎知識。
床面積に入るもの・入らないものの知識は、「制限の中で広く暮らす」ための設計ツールです。容積率・登記・固定資産税——家のあらゆる数字は「床面積」を基準に動きます。だからこそ、面積に算入されない空間を知っていると、同じ制限でも一回り豊かな家が設計できます。
床面積に入らない空間(代表格)
- 吹き抜け: 2階に床がない部分は2階の床面積に入らない——「床は減るが空間は残る」切り札(別項参照)
- ロフト・小屋裏収納: 天井高1.4m以下・直下階の1/2未満などの条件で不算入(別項参照)
- ポーチ・玄関庇下: 外部の半屋外空間
- バルコニー: 外気に開放され、奥行き2m以内の部分は不算入
- 出窓(床から30cm以上・突出50cm未満等の条件)
「容積率の計算から除外」される緩和
- ビルトインガレージ: 延床の1/5まで容積率計算から除外(別項参照)
- 地下室: 住宅用途なら延床の1/3まで除外(別項参照)
- 宅配ボックス・備蓄倉庫など、時代に合わせた緩和も追加されています
- ※これらは「登記床面積には入るが、容積率の分子から引ける」という二段構えの理解が正確です
設計への活かし方
- 容積率の厳しい土地: 吹き抜け+ロフト+ガレージ緩和の組み合わせで、「数字上は小さく、体感は大きい」家に(狭小住宅の項参照)
- 税との関係: 登記床面積は固定資産税評価の土台。不算入空間は評価対象からも外れやすい——「面積に入らない豊かさ」はランニングコストでも効きます
- 注意: 条件(高さ・開放性)を1つ外すと算入対象に変わります。「この空間は面積に入りますか?」を設計者に確認する癖が、境界線上の設計では大切です
面積の数え方は自治体の運用差もある領域——最終判定は会社・確認機関に委ねつつ、施主が「入らない空間」の存在を知っているだけで、設計の引き出しの開き方が変わります。
よくある質問
Q.床面積に入らない空間を教えてください
A.吹き抜け(2階の床がない部分)・ロフト(天井高1.4m以下等の条件)・ポーチ・奥行き2m以内のバルコニー・小屋裏収納が代表です。ビルトインガレージは延床の1/5まで容積率計算から除外、地下室は1/3まで除外という「緩和」もあります。
Q.床面積が小さいと何が得なのですか?
A.①容積率の制限内でより豊かな空間が作れる、②建築確認・登記上の面積が小さい、③固定資産税の評価対象が減る、の3点です。「面積に入らない豊かさ」(吹き抜け・ロフト・土間)を使いこなすのは、限られた敷地で広く暮らす設計技術そのものです。
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