更地渡し・現況渡しとは
さらちわたしげんきょうわたし
古家の扱いの契約条件。解体費と地中リスクの負担者が変わる。
更地渡し・現況渡しは、古家付き土地の「建物を誰が片付けるか」の取引条件です。更地渡し=売主が解体して引き渡す、現況渡し=古家付きのまま引き渡す——価格・手間・リスクの分担が変わるため、同じ土地でも実質価格の比較方法を知っておく必要があります。
2つの条件の構図
- 更地渡し: 解体費(100〜200万円。別項参照)は実質、価格に転嫁されます。買主は手間とリスク(アスベスト・地中物)を売主側に移せるのが利点
- 現況渡し: 表示価格は安いが、解体費・段取り・リスクは買主持ち。解体見積もりを取ってから実質価格を計算します(古家付きの項参照)
- 比較式: 「更地渡し価格」vs「現況渡し価格+解体見積もり+リスクの見込み」——並べれば損得は明快です
契約での手当て(ここが本体)
- 地中埋設物の特約: 更地渡しでも、旧基礎・浄化槽・井戸が地中に残っていることがあります。「引き渡し後に発見された地中埋設物は売主の負担で撤去」の特約を入れるのが買主の定石です
- 解体の範囲: 庭木・物置・ブロック塀・井戸の処理まで含むか、書面で明確に
- 滅失登記: 解体後の建物滅失登記の完了を引き渡し条件に
- 引き渡し時期: 解体工事(1〜2か月)分の後ろ倒しをスケジュールに織り込む
交渉材料としても
現況渡しの土地に「更地渡しにしてもらえませんか」と持ちかけるのは、値引きと同等の効果を持つ条件交渉です(土地の値引きの項参照)。売主が解体業者と付き合いがあれば、買主が個別に頼むより安く済むことも——価格だけでなく条件で交渉する引き出しとして覚えておいてください。
よくある質問
Q.更地渡しと現況渡し、どちらが有利ですか?
A.買主にとっては更地渡し(解体を売主負担で)が手間・リスクとも有利です。現況渡し(古家付きのまま)は価格が安い分、解体費・地中埋設物のリスクを買主が負います。「更地渡し価格」と「現況渡し価格+解体見積もり」を並べて比較するのが正しい選び方です。
Q.更地渡しでも注意することはありますか?
A.①地中埋設物(旧基礎・浄化槽等)の扱いを契約で明確に(発見時は売主負担の特約)、②解体後の滅失登記の完了確認、③引き渡し時期(解体工事分の後ろ倒し)、の3点です。「更地=まっさら」とは限らない地中のリスクだけは契約書で手当てを。
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