重要事項説明(重説)とは
じゅうようじこうせつめいじゅうせつ
契約前に宅建士が行う物件の重要情報の説明。事前入手が鉄則。
重要事項説明(重説)は、売買契約の前に宅地建物取引士が行う、物件の重要情報の説明です。法律で義務付けられた消費者保護の仕組みですが、実態は「A4数十ページを1〜2時間で読み上げる儀式」になりがち。事前入手して自宅で読む——この一手間が、重説を本来の防御装置に変えます。
重説に書かれていること
- 権利関係: 所有者・抵当権(登記簿の内容)
- 法令制限: 用途地域・建ぺい率/容積率・高さ制限・造成規制など「どんな家が建てられるか」
- 道路: 接道の種類と幅員(再建築の可否に直結)、セットバック、私道の負担
- インフラ: 上下水道・ガスの整備状況(未整備なら引き込み費用は買主負担)
- 災害: ハザードマップ上の位置(水害・土砂の説明は義務化)
- 取引条件: 手付金・解除の条件・違約金
- 容認事項: 騒音・電柱・隣地の状況など「承知の上で買ってください」リスト
事前に読むときのチェック法
- ② 3日前までにコピーを依頼(渋る会社は要警戒)
- ② わからない単語をすべてマークし、質問リスト化。この用語集で調べられるものも多いはずです
- ③ 「容認事項」を精読: 売主・仲介が後日のクレームを防ぐために書く=ネガティブ情報の宝庫です
- ④ 自分で調べた情報(ハザードマップ・用途地域・現地チェック)と突き合わせ、食い違いは必ず質問
当日の心得
- 説明は宅建士証の提示から始まります(義務)。オンライン重説(IT重説)も普及しています
- 納得できない点を残したまま署名しない。「後で確認します」は契約後には効きません
- 重説と契約書は別書類です。契約書(特にローン特約・違約金)も同様に事前入手を
重説は「読まされる書類」ではなく「買主が最後の総点検をする権利」。ここで手を抜いた分だけ、住んでからの「聞いていない」が増えます。
よくある質問
Q.重要事項説明はその場で聞くだけではダメですか?
A.重説は専門用語だらけのA4数十ページを1〜2時間で読み上げられる場です。その場での理解は不可能と考え、「2〜3日前にコピーをください」と必ず依頼してください。事前に読んで疑問点をリスト化し、当日は質問の場にするのが正しい使い方です。
Q.重説で特に見るべき項目はどこですか?
A.①接道と道路の種類(再建築の可否)、②ライフラインの整備状況(引き込み費用の有無)、③ハザード・造成規制、④私道の負担、⑤境界と越境、⑥「容認事項」(買主が我慢すべき事情の列挙)です。特に容認事項は売主に不利な情報が凝縮されているため精読を。
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