定期借地権(土地を借りて建てる)とは
ていきしゃくちけん
土地は買わずに50年借りる選択肢。初期費用を大きく抑えられる。
定期借地権は、土地を「買わずに借りて」家を建てる仕組みです(一般定期借地権は存続期間50年以上)。土地代が要らない分、好立地に2〜4割安く住める——ただし期間満了で土地は返す。「所有」と「利用」を切り分けた、割り切りの選択肢です。
仕組みの基本
- 一般定期借地権(50年以上): 期間満了で更地にして返還が原則(更新なし)。戸建て分譲で使われる主流型です
- 費用構造: 保証金・権利金(初期)+地代(月1〜数万円)を地主に払い続ける。土地の固定資産税は地主負担
- 建物は自分の所有——ただし土地の期限とセットの資産です
メリット
- 総額が軽い: 土地代不要で、同じ立地の所有権より2〜4割安。「立地は最高・予算は現実的」の両立が可能に
- 土地の固定資産税なし・土地値下がりリスクなし(そもそも所有しない)
- 相続の観点でも「土地を持たない」ことがシンプルに働く場合も
デメリット(割り切りの中身)
- 満了時は更地返還: 50年後、家と土地は残らない——「子に土地を残す」価値観とは相容れません
- ローンと売却の制約: 対応する銀行が限られ、中古売却も買い手が絞られる(残存期間が短いほど困難に)
- 地代の改定・地主との関係という変数も抱えます
向いている人
- 「土地の資産性より、現役期間の立地と住居費」と割り切れる人
- 好立地限定で探しており、所有権では予算が届かない人
- 逆に「家は資産・子に残す」派には不向き——持ち家か賃貸か(別項)の中間に位置する第三の選択肢として、価値観で選んでください。契約内容(期間・地代・返還条件)の精査は専門家同席が安心です。
よくある質問
Q.定期借地の家は安いと聞きました。どのくらい違いますか?
A.土地を買わないため、同じ立地の所有権物件より総額2〜4割安くなるのが一般的です(土地代の代わりに地代を月払い)。好立地に安く住める反面、期間満了時(50年等)には更地返還が原則で、資産は建物のみ・それも期限付きという構造です。
Q.定期借地権のデメリットは何ですか?
A.①期間満了で土地は返す(子に土地を残せない)、②住宅ローンの扱いが特殊(対応銀行が限られる)、③売却時の買い手が限られる、④地代の改定リスク、の4点です。「土地の資産性より立地と住居費」と割り切れる人向けの選択肢です。
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