持ち家と賃貸どっちが得かとは
もちいえとちんたいどっちがとく
損得は前提次第で逆転する永遠の論争。数字より「自由と リスクの好み」。
持ち家と賃貸のどちらが得か——この永遠の論争の結論は、「損得は前提次第で逆転する。決め手は金額でなく、あなたのリスクと自由の好み」です。どちらかが常に正解なら、論争はとっくに終わっています。大切なのは、両者の「何を買っているか」の違いを見ることです。
お金の比較の正しいやり方
- 賃貸のコスト: 家賃+更新料(生涯払い続ける)
- 持ち家のコスト: ローン返済+利息+固定資産税+保険+修繕費(維持費は月2〜3万円相当)
- よくある「家賃9万円=ローン9万円なら買った方が得」は維持費が抜けた誤算です
- 50年試算では持ち家がやや有利に出ることが多いものの、家賃相場・金利・売却価格の前提を少し動かすだけで逆転します
持ち家が買っているもの
- 住まいの安定: 老後に借りられなくなる不安がない。改装も自由
- 強制貯蓄+保険: 返済は資産形成の側面を持ち、団信で万一の際は家が残る
- 性能と広さ: 賃貸市場には高断熱・広いファミリー物件が少ない(特に地方)
- 引き換えに: 流動性を失う(転勤・離婚・近隣トラブルでも簡単に動けない)、災害・価格下落リスクを自分で持つ
賃貸が買っているもの
- 身軽さ: 収入減なら住居費を下げられる。転職・転勤・家族の変化に即応
- リスクの外部化: 災害・修繕・資産価値下落は大家の問題
- 引き換えに: 生涯家賃を払い続け、老後の住まいの選択肢が細る(高齢入居の壁)
判断のフレーム
「この街に10年以上住む確度が高いか」「収入の安定性」「家に手を入れたい欲求があるか」——YESが多いほど持ち家向きです。得か損かではなく、どちらの人生の制約なら受け入れられるかで選んでください。それが数十年後に「良い選択だった」と言える唯一の方法です。
よくある質問
Q.結局、金額的にはどちらが得なのですか?
A.50年住む前提の試算では持ち家がやや有利になる計算が多いですが、前提(家賃相場・金利・売却価格・修繕費)を少し変えるだけで逆転します。金額差は「誤差の範囲」と捉え、住まいの安定・自由度・リスク許容度で決める方が後悔しません。
Q.「家賃はもったいない」は正しいですか?
A.半分正しく半分違います。家賃は掛け捨てですが、持ち家も利息・税金・保険・修繕費という「掛け捨て部分」が月数万円あります。「家賃vs住宅ローン返済額」の比較は誤りで、「家賃vs返済額+維持費」が正しい比較です。
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