エアコンの選び方(畳数表示の罠)とは
えあこんのえらびかた
カタログの畳数は昔の無断熱住宅基準。高断熱の家では小さくてよい。
エアコンの選び方で最大の罠は、カタログの「畳数表示」です。あの数字は1960年代の無断熱住宅を基準にした古い規格——高断熱の家でそのまま従うと、大きすぎるエアコンを高く買うことになります。「家の性能に合わせて選ぶ」が新築のエアコン選びの新常識です。
畳数表示の罠
- 「14帖用」は「無断熱の家の14帖」を暖冷房できる能力。断熱等級6の家なら20〜28帖をカバーできる計算になります
- 大きすぎるエアコンの害: 本体価格が数万円高い/すぐ設定温度に達してON・OFFを繰り返し(短時間運転)、かえって効率が悪く快適性も低い
- 適正容量は「家のUA値と間取りから計算」するもの。性能派の会社なら暖房負荷計算で「この家は6帖用2台で足ります」と根拠を出せます
選定の実務ポイント
- 能力(kW)で見る: 畳数でなく定格能力と低温暖房能力(寒冷地は特に)で比較
- 最上位機種が正解とは限らない: 高断熱住宅では省エネ性能の差が出にくく、中位グレードで十分なことが多い。掃除機能などの付加機能で選ぶ方が実利的
- 再熱除湿の有無: 梅雨の快適さに効く機能。夏の湿度対策を重視するなら
- 台数計画: 「各室1台」から「1〜2台で全館」へ(次項参照)。家の性能次第で台数もコストも激変します
新築ならではの段取り
- 位置は設計段階で確定(エアコンの位置の項参照): 配管ルート・室外機置き場・専用コンセントは図面の仕事です
- 本体の調達: 住宅会社経由(楽・保証一体だが割高)か施主支給(安いが責任切り分けの確認を)。配管と穴あけは住宅会社、本体は量販店の折衷が現実的な人気解
- 購入時期: 引き渡し直後に工事が集中する繁忙期(6〜8月)は待ちが出ます。モデル切り替え期(秋〜冬)が価格の狙い目です
よくある質問
Q.20帖のLDKには20帖用のエアコンが必要ですよね?
A.高断熱住宅では不要なことが多いです。カタログの畳数表示は1960年代の無断熱住宅を基準にした古い規格で、断熱等級6の家なら表示畳数の1.5〜2倍の広さをカバーできます。20帖LDKに14帖用で足りる、というのが高性能住宅の実際です。
Q.エアコンは家電量販店で買う方が安いですか?
A.本体価格は量販店が安いことが多いですが、新築では①隠蔽配管や専用回路との整合、②穴あけ位置と防水処理の責任、③保証の切り分け、の問題があります。配管・スリーブ・コンセントまで住宅会社に施工してもらい、本体だけ支給する折衷案も人気です。
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