構造計算(許容応力度計算)と壁量計算とは
こうぞうけいさんきょようおうりょくどけいさん
同じ「耐震等級3」でも根拠が違う。安心の本命は許容応力度計算。
構造計算は、家が地震や台風にどこまで耐えるかを数値で検証する作業です。重要なのは、同じ「耐震等級3」を名乗っていても、根拠となる計算方法が3段階あること。「等級3ですか?」の次に「どの計算で?」と聞けるかどうかで、家の安心の中身が変わります。
3段階の検証方法
- 仕様規定(壁量計算): 壁の量と配置の簡易チェック。2階建て以下の木造で長く使われてきた最低限の方法
- 性能表示計算: 壁量計算より詳細だが、まだ簡易寄り
- 許容応力度計算: 柱・梁の1本1本、接合部、基礎まで全部材を数値検証する本格的な構造計算。A4数百ページの計算書になります
なぜ「許容応力度計算の等級3」が本命なのか
- 壁量計算の等級3と許容応力度計算の等級3では、後者の方が強度が高くなる傾向が実証されています
- 吹き抜け・大開口・ビルトインガレージなど「抜け」のある間取りほど、簡易計算では検証しきれません
- 基礎の設計(配筋量)まで計算されるのは許容応力度計算だけ。「上物は等級3、基礎は根拠なし」を防げます
- 2025年の法改正で構造関連の審査は厳格化されましたが、木造2階建ての許容応力度計算は依然として義務ではありません——やるかどうかは会社の姿勢次第です
会社選びでの質問テンプレート
- 「耐震等級3は許容応力度計算ですか? 壁量計算ですか?」
- 「計算書は引き渡し時にもらえますか?」(将来の増改築・売却時の証明になります)
- 「この間取り(吹き抜けあり等)でも等級3を計算で出せますか?」
費用は20〜50万円ほど上がることがありますが、地震後に住み続けられる家の根拠としては最も費用対効果の高い投資のひとつです。
よくある質問
Q.壁量計算の等級3では不十分なのですか?
A.壁量計算は壁の「量」の簡易チェックで、部材ごとの強度や基礎への負担までは検証しません。許容応力度計算による等級3の方が、同じ等級でも検証の深さが違います。熊本地震以降、性能派の会社は許容応力度計算を標準にする流れが強まっています。
Q.許容応力度計算を頼むと費用はいくらかかりますか?
A.計算費用として20〜50万円程度が目安です(標準で実施する会社なら込み)。地震後も住み続けられる家の保険料と考えれば、家づくり全体では費用対効果の高い投資です。
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