共有名義と持分とは
きょうゆうめいぎともちぶん
夫婦で出したお金の割合どおりに登記する。ズレは贈与になる。
共有名義は、家の所有権を夫婦(や親子)で分けて登記することで、その割合が「持分」です。大原則はひとつ——「出したお金の割合=持分」。ここがずれると、ずれた分が贈与とみなされ、思わぬ贈与税の対象になります。気分や縁起で決める数字ではありません。
持分の正しい計算
- 持分 = (頭金+ローン負担額)÷ 物件総額、を各自について計算
- 例: 総額4,000万円。夫が頭金500万円+ローン2,500万円、妻が頭金500万円+ローン500万円 → 夫3/4・妻1/4
- ペアローン・連帯債務は各自のローン負担分を計上。連帯保証型は保証人に負担なし=持分なしが原則です
- 親からの援助は「もらった人の持分」に反映(贈与の項参照)
共有名義のメリット
- 住宅ローン控除を2人分使える(ペアローン・連帯債務の場合)
- 売却時の3,000万円特別控除を2人分使える可能性
- 相続時に配偶者の権利が明確
デメリット・注意点
- 離婚時の分割が複雑: 共有物の処分は全員の同意が必要。売却も名義変更も揉めやすい
- 一方が亡くなると持分が相続対象に(遺言・団信の設計とセットで)
- 登記後の持分変更は贈与・譲渡の問題が生じ、簡単には直せません——最初の設計がすべてです
実務の段取り
持分は登記の直前ではなく、資金計画の段階で決めるもの。「誰がいくら出すか」を確定→ローンの形(ペア/合算)を選ぶ→持分に反映、の順です。司法書士・税理士に「この資金計画ならこの持分」と確認してもらえば安心。キリの良さより、実態との一致——これだけ守れば、共有名義は夫婦の強い味方になります。
よくある質問
Q.持分はどうやって決めればいいですか?
A.「実際に出したお金(頭金+ローン負担)の割合どおり」が唯一の正解です。夫800万円+ローン2,000万円、妻頭金200万円なら、夫2,800:妻200=14:1。キリの良い「2分の1ずつ」にしたい場合は、実際の負担も2分の1ずつになるよう設計します。
Q.専業主婦(主夫)でも共有名義にできますか?
A.収入や自己資金からの実負担がないのに持分を付けると、その分が配偶者への贈与になります(年110万円超は課税対象)。共有にしたい場合は、頭金を実際に負担する・パート収入からローンを負担するなど、実態を作るのが先です。
あわせて読みたい用語
マイホームスターターでは、年収から総予算を逆算して、土地・建物・諸費用の バランスを無料でシミュレーションできます。
無料で総予算をシミュレーションする