ローン特約(融資利用の特約)とは
ろーんとくやくゆうしりようのとくやく
ローン審査に落ちたら契約を白紙にできる条項。期限の管理が命。
ローン特約(融資利用の特約)は、「住宅ローンの本審査に通らなかったら、契約を白紙解除して手付金も戻る」という契約条項です。買主を守る最重要の安全装置——ただし自動で守ってくれる魔法ではなく、「期日と条件の管理」が生命線です。
特約の基本構造
- 売買契約・請負契約に「融資が承認されない場合、期日までに通知すれば無条件解除(手付金返還)」と定める
- 保護されるのは「特約に書かれた融資」が「期日内に」否決された場合。ここが落とし穴の源です
契約書で確認すべき3点セット
- ① どの融資か: 金融機関名・借入額・金利条件が特定されているか。「買主の指定する金融機関」など広い書き方か、特定の1行に限定されているか——限定型は、その銀行に落ちたら他行で通っても解除できるのかの解釈が揉めどころ。事前に確認を
- ② 期日: 本審査の結果が出るまでの現実的な期間があるか(契約から3〜4週間は欲しい)。期日を過ぎた否決は保護されません
- ③ 解除の手続き: 通知の方法(書面)と期限。口頭の連絡だけでは危険です
買主側の義務(サボると保護されない)
- 速やかに・誠実に申し込むこと: 申込を怠った・虚偽の申告をした・故意に落ちた場合、特約による保護は受けられません
- 事前審査を通した銀行・条件で本審査を出す(別条件への変更は特約の対象外リスク)
実務の心得
- 本審査は契約後すぐ着手し、期日から逆算して書類を揃える(必要書類の項参照)
- 審査が長引きそうなら、期日前に延長の合意を取る(書面で)
- 注文住宅は「土地の売買契約」と「建物の請負契約」の両方にローン特約(または停止条件)が入っているかを確認——土地だけ解除できても建物契約が残っては意味がありません
ローン特約は、手付金数十〜数百万円を守る唯一の命綱です。契約前のチェックリスト(別項)でも最重要項目——「特約の3点セット、読み上げて確認させてください」と言える施主になってください。
よくある質問
Q.ローン特約があれば絶対に安全ですか?
A.期日と条件を守ってこそ有効です。期日を過ぎた否決、特約対象外の銀行での否決、申込書類の虚偽・手続きの怠慢による否決は保護されないことがあります。「どの銀行の・いくらの融資を・いつまでに」の3点が契約書に明記されているかを確認してください。
Q.審査に落ちたらどう動けばいいですか?
A.①すぐ不動産会社・住宅会社に連絡(特約期日内の解除手続き)、②解除通知は書面で(期日内の証拠を残す)、③他行での再挑戦を検討する場合は特約期日の延長を交渉、の順です。期日直前の否決に備え、本審査は早めに出すのが一番の予防策です。
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