尺モジュールとメーターモジュールとは
しゃくもじゅーる
家の設計の基準寸法。91cm刻みか1m刻みか。
尺モジュールとメーターモジュールは、家の設計の基本マス目(グリッド)を91cmにするか1mにするかの違いです。たった9cmの差——しかし廊下・階段・トイレの「有効幅」に直結し、家全体の面積と価格まで動かす、意外と大きな選択です。
2つのモジュール
- 尺モジュール(91cm): 日本の伝統的な基準(3尺)。畳・建材・設備の規格がこの世界で揃っており、対応会社・部材が最多。廊下の有効幅は約78cm
- メーターモジュール(1m): 廊下・階段の有効幅が約87cmに。すれ違い・車椅子・大型家具の搬入が楽になる(有効幅の項参照)
トレードオフの構図
- メーターは同じ間取りで面積が約2割増=建築費も増えます。「広くなる」のではなく「広く作る」選択です
- 尺は細かい割り付けが得意(収納・部屋数を刻める)。メーターは大らかだが小回りが利きにくい
- 風呂・建材の規格もモジュールと連動——会社ごとに標準モジュールが決まっていることが多く、実際は「会社選び=モジュール選び」になりがちです
実務の考え方
- バリアフリー重視(車椅子・介助の将来像)ならメーターの太い動線は魅力(別項参照)
- 尺モジュールでも「効く場所だけ拡幅」(トイレ・洗面の入口、ホールなど)で実用は確保できます——全体をメーターにするより安上がりな折衷案です
- 図面を見るときは「この寸法は壁芯? 有効?」の確認とセットで(有効幅の項参照)
モジュールは家の「文法」。どちらが正しいではなく、わが家の優先順位(広さの質か、刻みの自由か)と会社の標準を照らして納得しておく——それで十分な基礎知識です。
よくある質問
Q.尺モジュールとメーターモジュールはどちらが良いのですか?
A.廊下・階段・トイレのゆとりが欲しいならメーターモジュール(有効幅+9cm)、同じ延床でも部屋数・収納を細かく割りたいなら尺モジュールが有利です。メーターは家全体が約2割広くなる=コストも増えるため、「広さの使いどころ」で選びます。会社ごとに標準が決まっていることが多い点も前提です。
Q.モジュールの違いは何に影響しますか?
A.廊下・階段・開口部の有効幅(尺78cm/メーター87cm前後)、風呂や収納の規格サイズ、面積と価格に影響します。車椅子・すれ違いを重視するならメーターの91cmは魅力ですが、尺でも「効く場所だけ拡幅」で対応可能です。
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