返済が苦しくなったときの対処(リスケ)とは
へんさいがくるしくなったときりすけ
滞納する前に銀行へ相談。返済条件の変更で乗り切る道がある。
リスケ(リスケジュール)は、返済が苦しくなったときに銀行と交渉して返済条件を変更してもらうことです。失業・病気・収入減——35年の間には何が起きてもおかしくありません。大事な原則はただひとつ: 滞納する前に、銀行に相談する。この順番を守れた人には、道が残されています。
なぜ「滞納前」が絶対条件なのか
- 滞納が3〜6か月続くと「期限の利益の喪失」(分割払いの権利を失い一括請求)→保証会社の代位弁済→競売へ、という不可逆の坂道が始まります
- 滞納前の相談なら、銀行は「返し続けてもらう」ための条件変更に応じるのが基本姿勢です(競売は銀行にとっても損失なのです)
- 信用情報も「延滞の記録」が付く前に動くのが圧倒的に有利です
条件変更の主なメニュー
- 返済期間の延長: 月々を下げる王道(総利息は増える)
- 一定期間の元金据え置き: ボーナスカット・休職など「一時的な収入減」向け。利息のみ支払う期間を設ける
- ボーナス払いの見直し(別項参照)
- 状況が回復したら元の条件に戻す前提の設計が基本です
相談の実務
- 銀行のローン相談窓口へ「返済条件の変更を相談したい」と連絡(支店・専用ダイヤル)
- 持ち物: 収入状況のわかるもの(給与明細・離職票等)・家計の収支メモ。正直に・具体的にが信頼の条件です
- 併せて確認: 失業給付・傷病手当金・住居確保給付金などの公的支援、団信の保障範囲(疾病特約が使える状態でないか)
- 災害で被災した場合は自然災害債務整理ガイドラインという特別な救済も(別項参照)
予防の視点
リスケは最後の安全網です。手前の防衛線——生活防衛資金6か月分(別項)・ボーナス払いを使わない・手取り25%以内の返済——を平時に整えておくことが、そもそも網に頼らずに済む設計です。それでも人生には想定外がある。「苦しくなったら、滞納より先に電話」——この一行だけは、家族と共有しておいてください。
よくある質問
Q.銀行に相談したら家を取られたりしませんか?
A.逆です。銀行にとっても競売は損失が大きく、「返し続けてもらう」のが最善なので、正直な相談者には条件変更で応じるのが基本姿勢です。怖いのは相談ではなく、無断の滞納。滞納3〜6か月で期限の利益を失い、選択肢が一気に狭まります。
Q.リスケすると信用情報に傷が付きますか?
A.条件変更の内容によっては記録されることがあり、期間中の新規借入は難しくなります。ただし「延滞の記録」よりはるかに軽微です。滞納してから相談するのと、滞納前に相談するのとでは扱いが大きく違う——早さがすべてです。
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