トリプルガラス(3層ガラス)とは
とりぷるがらすさんそうがらす
ペアの1.5倍の断熱性能。寒冷地は標準、温暖地は窓の大きさ次第。
トリプルガラス(3層ガラス)は、ガラス3枚+中間層2つで構成される高断熱窓です。ペアガラスの約1.5倍の断熱性能を持ち、寒冷地では標準になりつつあります。「窓は家の断熱の弱点」——その弱点を壁に近い性能まで引き上げるのがトリプルの役割です。
性能の位置づけ(熱貫流率U値の目安)
- アルミサッシ+単板ガラス: 6前後(昔の家)
- アルミ樹脂複合+ペア: 2〜3
- 樹脂サッシ+ペア(Low-E): 1.3〜1.9 ← 現在の高性能住宅の標準
- 樹脂サッシ+トリプル: 0.9〜1.3 ← 等級6上位〜7の主力
- 数字が小さいほど高性能。壁(0.3〜0.5相当)にはまだ届かないものの、窓の弱点は大幅に縮まります
体感とメリット
- 窓際の寒さ・コールドドラフトがほぼ消える: 窓際にベッドやデスクを置ける自由度
- 結露がさらに出にくい、防音性も向上(中間層が増えるため)
- 大開口を諦めずに高断熱を実現できる——「大きな窓と暖かさの両立」がトリプルの真骨頂です
採用の判断
- 寒冷地(1〜4地域): 実質標準。迷う必要なし
- 温暖地(5〜7地域): 「面積の大きい窓(掃き出し・吹き抜け)だけトリプル」の部分採用が費用対効果の定石。全窓なら+20〜60万円が目安
- 方位で使い分け: 南は日射取得型(冬の熱を採る)、西・北は遮蔽型や断熱優先——ガラスの仕様まで指定できる会社は本物です
注意点
重量増で開閉がやや重く、サッシ・金物の品質も重要になります。ショールームで実際に開け閉めして確認を。また「トリプルなのにアルミ複合サッシ」では枠が弱点のまま——樹脂サッシとセットで初めて意味のある投資になります。
よくある質問
Q.トリプルガラスは温暖地では過剰装備ですか?
A.一律に過剰とは言えなくなっています。等級6〜7を狙う家では窓が性能のボトルネックになるため、6地域でも「大きな窓だけトリプル」という部分採用が合理的です。全窓トリプルにするかは、UA値の目標と予算差(+20〜60万円)で判断してください。
Q.トリプルガラスのデメリットはありますか?
A.①価格(ペア比+1.5〜2倍)、②重さ(開閉が重い・サッシへの負担)、③日射取得の減少(冬の日射熱もやや入りにくくなる)の3点です。南面の日射取得型ガラスの選択など、方位ごとの使い分けで弱点は緩和できます。
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