公簿売買と実測売買とは
こうぼばいばいとじっそくばいばい
登記面積で売るか、測量面積で売るか。面積差の精算有無が違う。
公簿売買と実測売買は、土地の「面積の根拠」をどちらに置くかの取引方式です。登記簿の面積は明治の測量に由来することもあり、実際の面積と数平米ずれている土地は普通にある——単価の高い土地ほど、この差は数十万円の話になります。
2方式の違い
- 公簿売買: 登記簿の面積で価格を確定し、実測との差があっても精算しない。測量費が不要でシンプル——地方・広い土地の慣行です
- 実測売買: 引き渡しまでに測量した実面積で精算(1平米あたり単価×増減)。面積の確かさを買う方式で、都市部・高単価地の標準です
買主の視点
- 都市部・単価の高い土地: 実測売買が安心。坪50万円の土地で2坪違えば100万円——精算の仕組みは保険です
- 公簿売買で買う場合: 「実測とずれている可能性」を織り込んだ価格評価を。確定測量図(境界の項参照)の有無でリスクの度合いがわかります(確定測量済みなら公簿でも実質的に安心)
- 実測売買の測量費(数十万円)を誰が負担するかも契約条件の一部です
実務のチェック
- 重要事項説明・契約書の「面積の表示と精算の有無」の条項を確認
- 「登記面積と実測、ずれの可能性はありますか? 測量図はどの種類ですか?」——この質問で、仲介の調査の深さもわかります
- 境界確定(別項)とセットの論点です: 境界が確定していない土地の実測は、そもそも確定測量から——費用と期間(数か月)の分担を契約前に
面積は土地の値段の分母。「この面積、誰がいつ測ったものですか?」——この一問を、土地契約前の定番に加えてください。
よくある質問
Q.公簿売買と実測売買はどう違うのですか?
A.公簿売買は登記簿の面積で取引し、実測と差があっても精算しない方式。実測売買は測量した実際の面積で取引し、差分を単価で精算する方式です。登記面積は古い測量に基づくことがあり、実際と数平米ずれている土地は珍しくありません。
Q.どちらの方式が買主に有利ですか?
A.面積が確かな実測売買が買主には安心です(特に単価の高い都市部)。公簿売買で買うなら「実測との差異リスクを織り込んだ価格か」を意識し、境界確定測量図の有無(別項)もあわせて確認してください。地方の広い土地では公簿売買が慣行的に使われます。
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