元利均等返済とは
がんりきんとうへんさい
毎月同じ金額を返していく、最も一般的な返済方式。
元利均等返済は、毎月の返済額(元金+利息)がずっと同じになる返済方式です。住宅ローンの9割以上がこの方式——「毎月同じ」の安心の裏にある内訳のカラクリを知ると、繰り上げ返済や借り換えの判断力が一段上がります。
仕組みのカラクリ
- 毎月の返済額は一定。ただし内訳は変化します: 初期は「利息多め・元金少なめ」→後半は「元金多め」
- 理由: 利息=残高×金利。残高が大きい初期ほど利息が重いからです
- 例: 3,500万円・35年・1%の初回返済(約9.9万円)の内訳は、利息約2.9万円+元金約7万円。「払っているのに減らない」感覚の正体がこれです(返済予定表の項参照)
元金均等との比較
- 元金均等: 毎月の元金が一定+利息を上乗せ。初期の返済が重く、だんだん軽くなる
- 総利息は元金均等が少ない(元金の減りが早いため)——3,500万円・35年・1%で約30万円の差
- しかし: 初期負担が重い/借入可能額が下がる/対応しない銀行もある——実務では元利均等+繰り上げ返済で同じ効果を「自分のペースで」作るのが多数派です
この知識の使いどころ
- 繰り上げ返済は早いほど効く: 初期は利息の塊を返している時期。ここで元金を直接減らす繰り上げは、後半の同額より効果大(別項参照)
- 住宅ローン控除との「うまみ」: 初期は残高が減りにくい=控除(残高×0.7%)は初期ほど大きい。制度と方式の相性です
- ボーナス併用・変動金利の見直しも、この内訳の理解が土台になります
「毎月同じ額」は家計管理の安定装置。その中身が動的に変わっていることだけ、頭の片隅に——返済予定表を年1回眺める習慣(別項)で、この方式はあなたの味方になります。
よくある質問
Q.元利均等と元金均等、どちらが得ですか?
A.総利息は元金均等の方が少なくなります(元金の減りが早いため)。ただし初期の返済額が重く、借入可能額も下がるのが実情です。「毎月一定で計画が立てやすい元利均等+余裕があれば繰り上げ返済」が、実務では大多数の選択になっています。
Q.元利均等で返済しているのに残高が減りません。なぜ?
A.返済初期は毎月の支払いのうち利息の割合が大きいためです(残高が大きい=利息が多い)。仕組み上の正常な姿ですが、だからこそ初期の繰り上げ返済は利息削減効果が大きくなります。返済予定表で内訳を確認してみてください。
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