審査金利とは
しんさきんり
銀行が審査のときに使う、実際より高めの金利。
審査金利は、住宅ローンの審査で使われる「架空の高めの金利」です。変動0.4%で借りる人でも、審査は3〜4%で計算される——「金利が上がっても返せるか」を銀行が確かめるための安全マージンです。この存在を知ると、「借りられる額」の正体が見えてきます。
仕組み
- 返済負担率(別項参照)の計算に、適用金利でなく審査金利(3〜4%)を使う銀行が多数派
- 例: 年収600万円・負担率35%なら、審査金利4%で計算すると借入可能額は約3,950万円。適用金利0.5%で計算する銀行なら5,000万円超——銀行によって「貸せる額」が1,000万円違う理由がこれです
- ネット銀行の一部は適用金利ベースで審査(=可能額が大きく出る)
施主にとっての意味
- 借入可能額の銀行差は、審査金利の違いがかなりの部分を説明します。「A行はダメでB行は通った」も同じ構図
- 審査金利は金利上昇ストレステストそのもの: 「4%になっても払える額」までしか貸さない銀行は、ある意味あなたの家計を守っている——可能額の大きい銀行=良い銀行、ではありません
- 自衛の発想: 自分でも「金利2〜3%になった場合の返済額」を計算し、それでも生活が回る借入額に(変動金利の項参照)
実務
事前審査を2〜3行に出すと(複数審査の項参照)、可能額の差から各行の審査方針が透けて見えます。数字の大小に一喜一憂せず、「返せる額」は自分の家計から逆算——審査金利は、その謙虚さを制度化したものと理解してください。
よくある質問
Q.審査金利とは何のための金利ですか?
A.銀行が「金利が上がっても返せるか」を確かめるための審査専用の金利です(3〜4%が一般的)。実際に払う適用金利(変動0.4%等)とは別物で、審査金利が高い銀行ほど借入可能額は少なめに算出されます。
Q.審査金利が低い銀行なら多く借りられるのですか?
A.計算上はそうなります(適用金利で審査する銀行は借入可能額が大きく出ます)。ただし「多く貸してくれる銀行」が「あなたにとって安全」とは限りません。審査金利の保守性は、むしろ将来の金利上昇への安全マージンと捉えるのが健全です。
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