予備費とは
よびひ
想定外の出費に備えて総予算の中に確保しておくお金。
予備費は、資金計画に最初から組み込む「想定外への保険枠」です。目安は総予算の5〜7%。家づくりの予算オーバー(別項参照)は「起きるもの」——予備費のない計画は、最初の想定外で崩れる計画です。
予備費が吸収する定番の出費
- 地盤改良費(0〜150万円): 契約後の調査で確定する構造的な伏兵(別項参照)。予備費の最大の存在理由です
- 仕様変更の積み上げ: 打ち合わせでの「+5万円」の累積(変更契約の項参照)
- 外構・照明・カーテンの増額: 後半に膨らみがちな三点セット
- 土地の想定外(引き込み・造成の追加)・引っ越し時期の重複家賃なども
運用のルール
- 最初から取り分ける: 「建物総額を決めてから残りを予備費に」ではなく、「総予算−予備費=使える上限」の順番で。この順番だけで資金計画の壊れ方が変わります
- 使途を記録: 予備費から出すたびに残高を夫婦で共有(家づくりノートの項参照)。「気づいたらゼロ」を防ぎます
- 余ったら勝ち: 繰り上げ返済(別項)・外構の二次工事・家具へ。「使い切る枠」ではありません
心理的な効果も本体
予備費の真価は金額そのものより、「想定外が起きても計画は壊れていない」という冷静さにあります。地盤改良100万円の通知が来ても「予備費の範囲内です」と言える家計は、その後の判断も焦りません。数字の保険であり、心の保険——それが予備費です。
よくある質問
Q.予備費はいくら確保すべきですか?
A.総予算の5〜7%(3,500万円の計画なら150〜250万円)が目安です。使い道の筆頭は地盤改良費(契約後に確定)・仕様変更・外構の増額。「余ったら繰り上げ返済や家具に回す」前提で、最初から枠として確保してください。
Q.予備費を使わずに済んだら損ですか?
A.むしろ大成功です。使わなかった予備費は繰り上げ返済・外構グレードアップ・家具家電に回せる「勝ち分」になります。予備費は使うための枠ではなく、資金計画を壊さないための保険と考えてください。
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