アルミサッシと樹脂サッシの違い|展示場で「枠の四隅」を見れば分かる
注文住宅営業7年の経験をもとに執筆(運営者について)
窓枠(サッシ)の素材で家の断熱性は大きく変わる。枠の四隅の継ぎ目を見れば、展示場でもその家の仕様レベルが分かります。
結論: 窓は「ガラス」より先に「枠」を見る
- 窓の断熱性はガラスだけでなく、枠(サッシ)の素材で大きく変わります
- 大きく分けて「アルミ」「アルミ樹脂複合」「オール樹脂」の3種類
- 現在の新築の主流はアルミ樹脂複合。断熱にこだわるならオール樹脂です
3種類のサッシの違い
アルミサッシは、軽くて丈夫で安価ですが、熱を非常によく通します(鍋にも使われる素材です)。冬は外の冷気がそのまま枠に伝わり、枠が冷えて結露の原因になります(結露の項参照)。
アルミ樹脂複合サッシは、外側がアルミ・室内側が樹脂の2層構造です。耐久性とコスト、断熱性能のバランスが良く、現在の新築で最も採用が多いタイプです。
オール樹脂サッシは、枠全体が樹脂でできています。樹脂の熱の伝わりやすさはアルミの約1,000分の1で、断熱性は最も高い一方、価格が上がり、強度確保のため枠がやや太くなります(樹脂サッシの項参照)。
展示場での見分け方: 枠の四隅を見る
- 枠の四隅の継ぎ目: アルミサッシは部材を直角に組み立てるため、四隅に「縦(横)にまっすぐな継ぎ目の線」が見えます。樹脂サッシは角を溶かして接合(溶着)するため、四隅に「斜め45度の線」が見えるか、継ぎ目がほとんど分かりません
- 室内側の枠を触る: 冬にひんやり冷たければアルミ。樹脂は外気温の影響を受けにくく、極端に冷たくなりません
- 室内側と外側の色・質感が違う: 外は金属光沢、内は白いマットな樹脂……はアルミ樹脂複合のサインです
この見分け方を知っていると、モデルハウスに入った瞬間に「この会社の標準仕様はどのレベルか」の見当がつきます。
メリット・デメリット早見
- アルミ: 安い・枠が細い/断熱に弱く結露しやすい。新築ではもう少数派
- アルミ樹脂複合: 価格と性能のバランス型で主流/オール樹脂には断熱で一歩劣る
- オール樹脂: 断熱・結露に最強クラス/価格が高め・枠が太め
展示場で聞くことリスト
- 「このモデルハウスのサッシとガラスの仕様を教えてください」(標準仕様かオプションかも一緒に)
- 「私たちの価格帯のプランでは、どのサッシが標準ですか?」
- 「ガラスはペアですか、トリプルですか。Low-E は入っていますか?」
会社によって「標準」のサッシは大きく違い、それが価格差の理由のひとつです。断熱等級(断熱等級の項参照)や気密性能(C値の項参照)と合わせて確認すると、各社の価格の意味が読めるようになります。
よくある質問
Q.樹脂サッシは劣化しやすいと聞きました
A.紫外線による劣化が指摘されたのは数十年前の初期製品の話で、現在の樹脂サッシは耐候性が大きく改善されています。寒冷地の北海道では新築の約9割が樹脂サッシです。
Q.アルミ樹脂複合で十分ですか?
A.温暖な地域では複合でも大きな不満は出にくいです。寒冷地に建てる場合や、結露を確実に減らしたい場合はオール樹脂が有利です。ガラス(ペア/トリプル、Low-E)との組み合わせで総合的に決めましょう。
Q.窓の仕様は契約後に変えられますか?
A.変更自体は可能なことが多いですが、差額が大きく出たり、サイズや納期の制約が出やすい部分です。見積もり段階で仕様を確認しておくのが安全です。
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